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森精機製作所 MV-40B 立型マシニングセンタ 1989年 査定・買取させていただきました。
1989年当時、MV-40については左右Xストローク長さが600mm=MV-40Aと左右が800mm=MV-40Bの【A・B】2つのラインナップがありましたが、今回はコンパクトな機体で大きなストロークを実現した、人気のある左右加工長さ800mm(MV-40Bタイプ)を詳しくご紹介します。
・加工エリアの全周囲をカバーで覆うスタイルを標準で装備。(前面の扉は2枚で左右に開けるタイプです)切り屑や切削油が周囲に飛び散ることを防ぐ現在のマシニングセンタに通じるスタイルになりました。
・集中ペンダント式の操作盤。CNC装置はFANUC-10M。(翌年1990年頃のモデルになるとFANUC-0M、FANUC-15Mが搭載されます) 位置決めは同時3軸で動きますが、円弧補間などの加工については同時2軸制御になります。また、同時3軸制御ヘリカル補間は特別オプションです。 | |
・標準のテープ記憶長は40メートル。キロバイト表示に換算すると16KBです。(16,000文字) FANUC-10Mについては制御軸の拡張は最大で4軸までです。DNC運転はテープモードでお使いいただけます。リモートバッファ機能は特別装備品(FANUC-11M仕様)となります。 | |
・FANUC赤いモーターキャップがお馴染みのACモーター | |
・摺動面はX軸Y軸Z軸ともに焼き入れ研磨されたすべり案内方式。左右の太いガイド2本と中央に配列された細いナローガイド2本、合計4本のスライドガイドで精度の向上を実現。 |
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・主軸はラム型構造をしております。コラム前面から主軸中心線までの距離を755mmと大きなふところを作りつつ、Z軸動作のガイド面からは離れない構造によって精度を維持できる構造です。また、X軸Y軸Z軸ともにφ40mmのボールねじを採用しております。 |
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主軸モーターはD.D.Sモーターを採用しています。(ダイテクト・ドライブ・スピンドル)。ベルトを介さず主軸を直接駆動する為、振動の少ない高速回転が可能。またダイレクトドライブ機構により低速度から高速度域までパワフルなトルクを発揮。 | |
主軸ベアリングφ65mm 主軸に耐摩耗性能に優れた高強度セラミックスピンドルを採用。非磁性の為、鉄粉の付着がなく、また傷をうけてもかえりが生じないため、テーパー部の精度を長期に渡って維持します。主軸の高速化に伴い主軸ベアリングの潤滑にオイエルア潤滑が標準装備されており長期にわたって主軸の精度を保持します。 |
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・ATC(オートツールチェンジ)は20本の工具を収納できます。テクニカル・メモリ・ランダム方式を採用して、メカニカルには安定した動作を約束するカムを採用。ATC交換時間はツールtoツールで2.5秒。 | |
・テーブル表面にプログラムミスによる?傷を発見しました。 | |
・MV40が人気の秘訣。この大きさで機械重量が6tonあります。 |
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・すっきりと配列されたプリント基板と電装ターミナル部品。 |
・純正標準添付の取扱説明書です。 |
カタログ記載のスペック。MV-40A と MV-40B の比較です。
MV-40A と MV-40B 仕様比較表 | |||
MV-40A | MV-40B | ||
ストローク | X軸(テーブル左右) | 600mm | 800mm |
Y軸(サドル前後) | 410mm | ||
Z軸(主軸頭上下) | 510mm | ||
テーブル上面~主軸端面 | 150-610mm | ||
コラム前面~主軸中心線 | 755mm | ||
テーブル | 作業面 | 900x450mm | 1100x450mm |
最大積載 | 700kg | ||
主軸 | 回転数 | 8,000rpm | |
主軸ベアリング | φ65mm | ||
主軸レンジ数 | 2 | ||
テーパ穴 | No,40 | ||
モーター (30分/連続) | AC 7.5/5.5 kW | ||
送り速度 | 早送り | XY: 20m/min Z: 12m/min | |
切削送り | XYZ 1~5000 mm/min | ||
ATC | ツールシャンク | BT40 | |
収納本数 | 20(OP 30本) | ||
ツール to ツール (時間) | 2.5秒 | ||
タンク | 切削タンク | 135L | |
所要動力源 | 総電気容量 | 32.7 kVA | |
空気圧源 | 0.5Mpa 200L/min | ||
機械の大きさ | 幅 (所要床面) | 1980mm | 2480mm |
奥行 (所要床面) | 2250mm | ||
高 | 2730mm | ||
高 (輸送時) | 2550mm | ||
重量 | 5650kg | 6050kg |
※1988年当時のカタログ数値です。年式によって数値が少し変わる場合があります。
あとがき・・・同時期に発売されていた上位のNC:FANUC-11Mについては、テープ記憶長が標準で80M(32KB)。追加の最大テープ記憶長(メモリ)は3840M。(1536KB=1.5MB)。1989年当時はオプション設定で最大の記憶容量がフロッピーディスク1枚分でした。
NCの拡張オプションについてはFANUCが優位でしたが、標準の加工機能としては同時期に発売されていた安川電機製のYASNAC(MX-3)仕様の方が標準機能に優れており選ばれる方も多かったと思います。
現在は安川電機はCNC装置の開発と販売を中止しており、トラブルが発生した場合にNC部品入手に苦労するため、中古で再販するにあたっては我々は買取がとても難しいです。よって、中古市場ではメンテナンス部品の入手性やトラブル時の対応の良さからFANUC社のCNC装置が付いているものが圧倒的に人気があります。
この商品は【売約済み】です。
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