森精機製作所 MV-40M
立型マシニングセンタ 1995年式 査定・買取しました。
森精機はテレビCMでもお馴染みの会社です。
森精機マシニングセンタMVシリーズは、誰もが必ず知っている日本を代表する名機です。
今日はMV-40Mを詳しくご紹介します。
立型マシニングセンタMVシリーズの設計ポリシーは「性能は1クラス上、サイズは小さく」製造現場の声をフィードバックされた設計で省スペースかつ省電力です。そのなかでも一番小さなモデルです。
森精機MV-40Mは、先に販売されていたMV-Juniorとスペックが似ている為、MV-Juniorの後継機モデルと言えるでしょう。MV-40Mは1993年頃に登場しました。(はじめはMV-Juniorと併売する形で、当時はMV-40も同時期にカタログに載っています)
MV-Junior | MV-40M |
MV-40Mは1993年頃~1996年頃まで製造されておりました。40番主軸マシニングセンタの中では最もコンパクトなモデルです。MV-Juniorではオプション装備品だったコンプリートカバー=フルカバー(加工エリアの全周囲をカバーで覆うスタイル)を標準装備しています。切り屑や切削油が周囲に飛び散ることを防ぎます。
MV-Junior(1990年カタログ)とMV-40M(1995年カタログ)の比較表です。
MV-Junior と MV-40M カタログ仕様比較表 | |||
MV-Junior | MV-40M | ||
ストローク | X軸(テーブル左右) | 560mm | 560mm |
Y軸(サドル前後) | 410mm | 410mm | |
Z軸(主軸頭上下) | 460mm | 460mm | |
テーブル上面~主軸端面 | 150-610mm | 150-610mm | |
コラム前面~主軸中心線 | 680mm | 680mm | |
テーブル | 作業面 | 900x450mm | 900x450mm |
最大積載 | 300kg | 300kg | |
主軸 | 回転数 | 8,000rpm | 8,000rpm |
主軸ベアリング | φ65mm | φ65mm | |
主軸レンジ数 | 無段 | 無段 | |
テーパ穴 | No,40 | No,40 | |
モーター (30分/連続) kW | AC 5.5/3.7 | AC 5.5/3.7 | |
送り速度 | 早送り | XY: 20m/min Z: 12m/min | XY: 20m/min Z: 12m/min |
切削送り | XYZ 1~5000 mm/min | XYZ 1~5000 mm/min | |
ATC | ツールシャンク | BT40 | BT40 |
収納本数 | 20(OP 30本) | 20本 (OP 30本) | |
ツール to ツール (時間) | 1.5秒 | 1.5秒 | |
タンク | 切削タンク | 90L | 170L |
最大積載 | 300kg | 300kg | |
所要動力源 | 総電気容量 kVA | 18.0 | 25.6 |
空気圧源 | 0.5Mpa 100L/min | 0.5 100L/min | |
機械の大きさ | 幅 (所要床面) | 2145mm | 2235mm |
奥行 (所要床面) | 2240mm | 2242mm | |
高 | 2700mm | 2700mm | |
高 (輸送時) | 2370mm | 2370mm | |
重量 | 3,900kg | 3,900kg |
以上、カタログをスペックを比較する上でMV-40MとMV-Juniorのストロークなど・・表面的にはほとんど変わりありません。(MV-Juniorについては1985年頃の初期モデルと1990年頃の後期モデルではスペック上で大きな進化をしております)
・ペンダント式・・・ではなく、前ドアカバー部分に張り付いた集中操作盤。ヒンジで60度まで可動する方式になっておりユーザーフレンドリーデザインです。 | |
・CNC装置はMSC-518(FANUC-18M 拡張により最大制御軸数は4軸まで)です。MY-M6(YASNAC-i80M)モデルもありました。MV-40M初期のモデルはNC装置はMF-M7(FANUC-0M)でMV-Juniorと共通していました。操作盤横にRS-252Cケーブル接続コネクタが標準装備しています。 | |
・Y軸ストローク(サドル・テーブル前後)は410mm。 テーブル寸法は900x450mmです。 |
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・XY軸はリニアの転がり案内を採用、Z軸の案内方式は角あたり摺動面です。 また、ボールネジはMV-Juniorと同じXYZともにφ40mmの大経ボールネジ。 |
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・主軸は耐摩耗性能に優れた高強度セラミックスピンドルを採用。 非磁性の為、鉄粉の付着がなく、また傷をうけてもかえりが生じないため、 テーパー部の精度を長期に渡って維持します。 |
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・標準の主軸回転数は8000rpm。モーターはAC5.5kw。 オプションで10,000rpmと12,000rpm(AC7.5kw)があります。 |
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・MV-40Mはオプションでセンタースルークーラントが選べました。 (この機械にはついていませんでした) |
・主軸はMVシリーズ伝統のD.D.Sモーターを採用しています。
(ダイテクト・ドライブ・スピンドル)。ベルトを介さず主軸を直接駆動する為、
振動の少ない高速回転が可能。さらにダイレクトドライブ機構により
低速度から高速度域までパワフルなトルクを発揮。
また、主軸モーターに回転同期器D.S.S.(ダイレクト・シンクロナス・センサ)
とデジタル制御によって、主軸回転とZ軸の動きを同期させた同期式タッピング=
ダイレクトタップを実現しています。
・ATC(オートツールチェンジ)は20本の工具を収納できます。 テクニカル・メモリ・ランダム方式。ツールtoツールは1.5秒。(条件あり) |
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・ATCは側面の扉を開けてアクセスする方式になり。作業性が良くってます。 | |
・170Lのクーラントタンク。 そしてMV-Junior譲りのすっきりとした背面。 油圧ユニット回路を取り払ったことで省電力・エコに貢献しております。 |
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・森精機は先代のMV-Juniorから、このMV-40Mもリジットタップ (ダイレクトタップ)が標準装備になっております。 タップは4000min-1の高速タップが可能です。 |
この商品は【売約済み】です。
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